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卓球王国PLUS > コラム > 隼の眼「松島の過剰なる自信と思い切りの良さはどこまで続くのか」
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隼の眼「松島の過剰なる自信と思い切りの良さはどこまで続くのか」

卓球王国2025年4月号掲載【全日本 THE FINAL】

《全日本男子シングルスを斬る》

水谷隼

東京五輪金メダリスト・全日本選手権10回優勝

8種類のサービスを出し分けながらロングサービスを織り交ぜ、一球一球サービスを変えた松島輝空

 まず、準決勝の松島輝空(木下グループ)対張本智和(智和企画)の試合を振り返ってみよう。

●男子シングルス準決勝
松島輝空(木下グループ)  11、-9、7、11、7  張本智和(智和企画)  
 

 この試合での松島はサービスの思い切りが良かった。彼の特徴は、サービスが効いていても効いていなくても、さまざまな場所に出しまくることだ。

 選手というのは効いているサービスを使い続けたくなるが、彼は1本ずつサービスを変えていた。横回転や縦回転、さらに立ち位置を変えることで、8種類ほどのサービスを出し分けることができる。また、ロングサービスの頻度も高いため、相手は8種類のサービスを予想しつつ、ロングサービスにも警戒しなければならない。そのため、レシーブ側のプレッシャーは大きい。そのサービスのやり方は、ティモ・ボル(ドイツ/五輪メダリスト)と同じものだ。

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